難聴は想像している以上に複雑なもので、聞こえにくさは十人十色、千差万別の様相を示します。個々の聞こえ方を調べた結果を表示したものを聴力図[オージオグラム]と言い、おおよそ下記のような形に分類されます。
ご自身の聞こえがどの例に近いのか、ご存じない方も多いのではないでしょうか。どこが自分の聞こえにくい音域なのか、聞こえ方の特徴を把握しておくと、後々補聴器の調整などで役立つかもしれません。
縦軸:聴力レベル
- ~24:正常範囲
- 25~39:軽度
- 40~69:中度
- 70~89:高度
- 90~:重度
横軸:音の高さ(周波数)
- ~500Hz:低音域
- 1,000~2,000Hz:中音域
- 4,000Hz~:高音域
身近な例を挙げると、健康診断や人間ドッグでは1,000Hzと4,000Hzの2ヶ所の音の高さ(周波数)を調べています。これは人間の聴力は高音域から低下していくことがわかっているから。検査結果が要注意や再検査になった方は、自覚がなくても既に会話の聞き取りに支障がでている可能性があります。耳鼻科を受診するなど対策に向けて行動していただくことをお勧めします。