補聴器と聞いてどれぐらいの価格を想像されますか?テレビの通販で出てくるような価格をイメージされている方も多いのではないでしょうか。ご予算の中で購入できる補聴器はどんなものがあるかご紹介していきます。
片耳:~4万円[テレビショッピングや通販、インターネット上で購入]
日本補聴器工業会が隔年で実施する調査[JapanTrak 2022]では、インターネット経由で購入した際の補聴器の満足度が低い結果が出ていることからも、この価格帯の補聴器の購入は基本的にオススメできません。
聴力図[オージオグラム]について
https://mojo.tayori.com/q/enduser/detail/442050/
ここで触れたように、難聴は私たちが想像する以上に個人差があり複雑なものです。
快適な聞こえを得るためには「音を大きくする」だけでなく「Aの周波数とBの周波数はこのぐらいの音を大きくする、でも大きくなりすぎないようにCの周波数は出力を抑制する」といったような調整が必要になります。
この価格帯の補聴器は、調整を購入者ご自身が行わなければいけないものが多く見受けられますが、ご自身で上記のような調整を行うことは非常に困難です。はじめて補聴器を検討される方には補聴器店での購入を第一選択肢として考えていただきたいです。
■メリット
* 電話やネット経由で気軽に入手できること
* 効果がなくて箪笥の肥やしになっても財布に優しい
片耳:5万円~9万円[エントリー]
補聴器メーカー各社のカタログに掲載されている補聴器で、最も安価な価格帯です。補聴器専門店や眼鏡店で(補聴器を合わせるための)聴力測定を受けた後、聞こえのプロによるカウンセリングや補聴器調整サービスが受けられるようになります。最新テクノロジーの製品と比べると調整できる箇所が少なく、騒音を抑制する機能も制限されていることが多いです。
■メリット
* 聞こえのプロによる補聴器の調整を受けられる
* 耳型を採取してオーダーメイドの耳せんを作ってもらえる
* アフターケアを受けられるところが多い
片耳:10万円~19万円[ベーシック]
「片耳15万円。両耳30万円。」テレビ番組や生活雑誌の補聴器特集記事などで耳鼻咽喉科医が推奨している価格帯になります。
MOJOはこの価格帯に属しています。
MOJOは単に聞こえを補うだけではなく、補聴器とスマートフォンをBluetoothで繋ぎ、生活をより豊かにするモデルをラインナップしています。
■メリット
* 騒音抑制など基本的な機能が充実し、補聴器としての使い勝手が良くなる
* 調整の柔軟性が増し、聞こえに合わせやすくなる
* 電池交換の手間がいらない充電式の補聴器がラインナップされている
* 最先端テクノロジーの一部機能が搭載されていることがある
* スマートフォンと直接連携できる機能が搭載されている
※補聴器メーカーによっては上記機能を搭載していない器種もあります。
片耳:20万円~
補聴器メーカー各社の最先端テクノロジーが搭載されたミドル~フラッグシップモデルがラインナップされています。
■メリット
* 周りの環境を分析し、快適な聞こえが得られるよう設定する機能がある
* 会話を聴き取るための機能が豊富になる
* 食器が落下したときの音のような衝撃音を抑える機能がある
* AIによるサポートが受けられる
* 修理保証期間が長い