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最終更新日 : 2023/04/21

予防可能な認知症の危険因子で最も大きいものは「難聴」

ランセット認知症予防、介入、ケアに関する国際委員会が、2017年にアルツハイマー病協会国際会議(AAIC)に提出したレポートによると、予防可能な認知症の危険因子で最も大きいものは難聴であると報告されています。

■予防が可能な認知症の因子とそのリスクの度合い
* 難聴 :8%
* 15歳以下の低教育水準: 7%
* 喫煙 :5%
*うつ病 :4%
* 孤立 :4%
* 頭部外傷: 3%
* 高血圧 :2%
* 肉体的非労働: 2%
* 空気汚染 :2%
* アルコール :1%
* 肥満 :1%
* 糖尿病 :1%

予防が可能な認知症の因子の合計が40%、各項目を見ると生活習慣に関わるものよりも難聴によるリスクが高いことがわかります。難聴になるとその延長線上で人との関わりが減ってきますから、二次的にうつ病や孤立に繋がる可能性があります。これらを加えるとリスクの合計は16%にも上ります。