購入/試聴 最初の1~2週間
補聴器を着けはじめた頃は、難聴になってから補聴器を着けるまでの聞こえ方の記憶や、逆に聞こえていた頃の記憶と照らし合わせて違和感を感じることがあります。
- 補聴器を着けて声を出してみる。
- テレビの音量を補聴器を着ける前と後とで比べてみる。 (執筆者の実例で言うと45ぐらいの音量が23ぐらいになりました。)
- 玄関のチャイムや電話のベル、電子レンジ、掃除器、エアコン、足音、食器の片づけなどたくさんの音を聞いてみる。
- 家の中で家族と1対1で会話してみる。
家の中で自分が忘れてしまっている音がないか、もしくは煩すぎて補聴器をつけていられないほどの音はないか?メモしておくことも良いでしょう。
1~2週間経ったら購入したお店にメモを持参し、補聴器を調整してくれるスタッフに伝えるようにしましょう。具体的にどのように調整するか相談・提案するための資料になります。
購入/試聴 (2週間を過ぎたら)
家の中で補聴器を着けて聞くことに慣れてきたら、少しずつ外で音を聞いてみるようにしましょう。一般的に、家の中よりも外の環境の方が聴き取りが難しくなるため、上手く聞き取れなかったり聞き疲れしやすくなることがあります。調整してくれるスタッフに「聞きたい場面、聞こえで困っている場面」を相談しながら、徐々に補聴器装用時間を延ばしていくことを目標にしましょう。
自分の聞こえを説明できるようになることが何よりも大切です
補聴器は文字通り聞こえを補う器械です。
補聴器を使いこなしたとしても、聞こえていたころの聞こえに戻れるわけではありません。ただ、世の中の多くの人は、残念ながら「補聴器があれば聞こえる」と考えています。「聞こえないこともある」だから「こうして欲しい」と相手に伝えることは、決して恥ずかしいことではなく、お互いにとってとても大切なことです。
【聴力が元に戻るわけではないことを事実として受け止める必要があります。補聴器を着けている人が身近にいない人のほとんどは残念ながら「補聴器があれば聞こえる」と考えています。「聞こえないこともある」、だから「こんなことをしてほしい」と要求することは恥ずかしいことではありません。合理的配慮をお願いすること、その先にあるのは「あなたと快適に仕事をしたい」、「あなたのことをもっと知りたい」という気持ちの現れでもあると私は考えています。】
聴き取りに影響を与える要素は大きく3つあり、その中で自分でコントロールできない要素は「話し手」と「環境」の要素です。本FAQサイトでは、どのような改善がお願いできるのかの例をご紹介しています。
② 話し手ができること
https://mojo.tayori.com/q/enduser/detail/446271/
③ 環境調整でできること
https://mojo.tayori.com/q/enduser/detail/446272/